投資(お金)の勉強104 【分散投資と集中投資どちらが良いか?(投資目的に合った投資手法を選ぼう)】
ジョー 質問があるにゃ
どうぞ(^^)
さっき、本屋さんで「分散投資ではお金は増えない」という本を読んだにゃ
勉強熱心だねぇ(^^)
一方で「集中投資は危険だから絶対にやめよう」という本もあったにゃ
うんうん
結局、どちらの方法が良いにゃ??
なるほどね(^^)
それじゃあ今日は
分散投資と集中投資どちらが良いか?
という趣旨の勉強をしようか✨
よろしく頼むにゃ
大切な考え方
◆投資方法に影響を与えるのは
「自分の投資目的」だけ
◆お金持ちか庶民かで
投資方法は変わるわけではない
◆初心者かプロかで
投資方法は変わるわけではない
分散投資は、誰のための投資法か?
資産運用の世界で
投資対象になるもの
※例※
◆毎月5万円貯蓄をして
5年かけて300万円
貯まったとする
◆300万円のうち
100万円を投資しようと思ったら
いったい何にどうやってすべきか?
すごく迷うにゃ💦
いざ証券会社で口座を開設してみると
多くの投資対象があることに気がつく
◆株式
◆債券
◆REIT(リート)
不動産を証券化したもの
◆コモディティ
商品のこと(金・銀・プラチナ・原油など)
猫は株式が好みにゃ
更に、ただでさえ様々な
種類の資産があるのに「株式」
だけでも投資対象ががたくさんある
◆トヨタやソニーといった
個別の株式を購入することもできる
◆日経平均を構成している
225社にまるっと
投資することも可能
◆アメリカの債権を
買うこともできる
◆ヨーロッパ全体の
不動産を買うことも可能
つまり、選択肢がありすぎて迷う(T_T)
どうすればいいにゃ💦
個人投資家は、何にどのぐらい投資すべきか?
こういう時に
引き合いに出されるのがGPIF
(日本国民の年金を運用している組織)
彼らは約150兆円もの大金を
次のような資産に投資している
◆外国株式
25%
◆国内株式
25%
◆外国債券
15%
◆国内債券
35%
◆合計:100%
これがいわゆる「分散投資」
分散投資をすると
投資のリスクを減少
させることができる
卵はひとつのかごに盛るな!ということにゃ
【GPIFのポートフォリオ】
◆分散投資をしておけば
もしものことがあっても
致命傷を負わずに済む
◆分散投資の有効性は
ノーベル経済学賞を受賞した
現代ポートフォリオ理論で
数学的に証明されている
◆一方で分散投資をすればするほど
大きなリターンは
狙えなくなっていく
◆リスクを抑えながら
年利数%のリターンは狙えるけど
数年で資産を2倍、3倍に
増やすことは出来ない
➡これが分散投資の特徴
ローリスク・ハイリターンは不可能にゃ
資産運用の世界では「規模がモノを言う」
◆150兆円を3%で増やせれば
毎年4.5兆円もお金を増やす事が出来る
◆ところが、100万円を3%で増やせても
3万円にしかならない
せっかくリスクをとっても3万円にゃ💦
◆資産運用の世界では
「規模がモノを言う」ので
投資金額が小さいうちは
率よりも「絶対額(投資額)」
を求めた方が合理的
◆こういう事情もあって
分散投資は
お金持ちのための投資法
なんて言われ方をすることがある
なるほどにゃ~
参考までに、庶民の関心事と
お金持ちの関心事を
比べてみよう(*^^*)
庶民の関心事(資産運用の目的)
◆お小遣いを増やすこと
◆老後資金を確保すること
◆働かずに暮らせる
お金を確保すること
☞基本的には「増やす発想」
※そもそも、守るものがないので
当然といえば当然
お金持ちはどうにゃ??
お金持ちはすでに
「資産を築いた人」なので
庶民とは若干事情が異なるよ!
お金持ちの関心事(資産運用の目的)
◆お金を減らさないこと
◆インフレによる
価値の目減りを防ぐこと
※インフレとは?※
◆現金で持ってるだけで
毎年1%とか減価していく
◆お金持ちになると
結構、大きな問題になる
◆10億円持ってる人なら
現金で持っていると
毎年1,000万円とか減っていく
庶民とは資産の桁が違うにゃ
お金持ちの投資は「守る発想」
◆お金持ちの投資は
基本的に「守る発想」
◆その理由は
運用額が大きいため
◆1-2%の運用利回りが
変わるだけでも
かなりの額になる
◆利息だけで食べていける金額
だから大きく増やすよりも
「元本を失わないこと」
の方に関心が向く
※もちろん、全員とは言えません
投資手法は「主観的な問題」
◆重要なのは庶民か、お金持ちか
ではなく、本人の主観
◆結局、投資手法は
「主観的な問題」
◆つまり本人の投資目的次第ということ
◆インフレも踏まえて
300万円を守り抜きたい庶民は
分散投資に徹するべきだし
◆10億円欲しいのに
1億円しか持っていないお金持ちは
集中投資に徹するべき
だんだん答えが見えてきたにゃ✨
とは言っても
自分がどれだけ増やしたいのか
イメージがわかない!!
という人もいると思うので
巷でよく見かける
- 年利3%で30年運用した場合
- 年利5%で30年運用した場合
こういったケースを見てみて
自分が欲しい金額が手に入るのかどうか
イメージしてみよう(*^^*)
※集中投資ではなく
分散投資を前提とする
3%で30年運用した場合
※先ほど紹介したGPIFの
運用リターンは約3%弱
◆投資元本
1,800万円
◆資産総額
2,900万円
◆利益
1,100万円(税引前)
◆30年、年で割ると
1年あたりの利益は37万円
◆月あたり3万円
5%で30年運用した場合
◆投資元本
1,800万円
◆資産総額
4,093万円
◆利益
2,293万円(税引前)
◆30年、年で割ると
1年あたりの利益は76万円
◆月あたり6.4万円
7%で30年運用した場合
◆投資元本
1,800万円
◆資産総額
5,880万円
◆利益
4,080万円(税引前)
◆30年、年で割ると
1年あたりの利益は136万円
◆月あたり11.3万円
※米国株のリターンが
年利6~7%と言われる
現実的に達成できるのか?
◆個人的な感想を言えば
このなかで分散投資をしつつ
比較的「現実的」に達成できそう
と思えるラインは
せいぜい3~5%の間だと思う
◆もちろん米国株を長期で見ると
それ以上の期待値もあるけど
やや現実的に、厳しい目で見ると
このような数字になる
分散投資と集中投資どちらが良いか?
◆毎月5万円という
投資水準を前提とすると
生涯で使えるお金が
1,000~2,000万円増える
というレベルで納得できないなら
集中投資を採用した方が合理的
なるほどにゃ✍
◆一方で、資産が1,000~2,000万円も
増えれば十分だという人にとっては
分散投資は悪くない選択肢になる
投資目的に合った投資手法を選ぼう
つまり「投資目的」に合った
「投資手法」を選ぼう、ということ
☝今日の話で1番大切なところ
【重要な視点は以下の通り】
①欲しい金額をイメージする
②種銭・投資期間をイメージする
③上記に適合する投資手法を採用する
※例※
こんな目線はピントがずれてる
- 庶民だから集中投資
- お金持ちだから分散投資
- プロだから短期投資
- 初心者だから長期投資
大切な目線は
◆自分の投資目的を
明らかにすること
◆その目的に合った
投資スタイルを採用できること
プロがプロたるゆえんは何か?
プロがプロたるゆえは
なにかというと
◆初心者にも出来る
シンプルな投資手法から
◆高度で複雑な
投資手法まで
◆目的に合うものを
的確に選択できること
◆投資目的に応じて
投資手法は変わる
◆何に投資するか?
◆どれぐらい分散するか?
資産運用にちょっと詳しい人から見ると
◆野球がやりたいのに
テニスラケットを握っていたり
◆山へ行きたいのに
海に向かって進んでいたり
◆目的を達せられない経路を
選んでいる人は少なくない
➡投資目的に合わない
投資手法を採用しているということ
まとめ
◆分散投資・集中投資が
意味を持つかどうかは人による
◆投資方法に影響を与えるのは
「自分の投資目的」だけ
【重要な視点は以下の通り】
①欲しい金額をイメージする
②種銭・投資期間をイメージする
③上記に適合する投資手法を採用する
なるほどにゃ~
今夜も勉強になったにゃ✨
投資目的と投資手法には
整合性を持たせましょう(*^^*)
💙投資初心者向け💙
💑資産運用をお任せしたい人向け💑